2012年10月17日水曜日

アンソロジー

 
業界の初心者向けにテキストを作るので、監修をお願いしている専門家を神戸に訪ねた。いつもながら専門家の話は興味深い。もう一度、学生に戻りたいと時々考えているけれど、卒論のアドバイスをもらっているような、少し、そんな気分になれた。
 
往復の車の中で、さだまさしを流していた。私の青春時代と重なる人だし、曲作りの勉強にもなった。彼の曲を聴きながら、ふと思いついたフレーズは、「自分に戻りたがっている」だった。「自分らしく生きたい」と願っている人は多いけれど、そのことがいつも不思議だった。自分から逃れるということは難しい、人は、結局自分らしくしか生きられないからね。
 
自分に戻るって、なんだ。あるべき自分に戻るということか、今の自分から逃れようということか、そんなとりとめもないことを考えながら、つまるところ、日々を、その時その時を、誠実に選び取って行くしかないのだ。そして、その選択をきちんと引き受けるしかないのだね。
 
あまり、考えすぎないようにしよう。

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