2014年6月9日月曜日

学生街の喫茶店

この街を訪れたのは何年、数十年ぶりか。母校であった大学は、今は山手の広々とした場所に移転している。宿泊した旅館は大学を受験するために40年前にも利用したことがある。

早朝、近くを散歩した。かつての母校は私 立高校になって朝練の学生が自転車で門をくぐっている。大学前の喫茶店は、閉じられたようだ。下宿の跡地には、綺麗なアパートが建っている。かつて一杯のコ ーヒーで粘って詩を書いていた喫茶店はステーキ屋に代わっていた。なんだか自分だ けが取り残されたような気がした。そのくせそれがとても心地よい。不思議だな。

来月、大学の正門からダラダラと下がってゆく商店街の催し物でライブをすることになった。奇遇だけどその大学の跡地に立った高校との共催らしい。複数のグループが参加するので、持ち時間はほんの10分程度だけど、ギター、パーカッション、ボーカルだけの昔のメンバーで出ることになった。

オリジナルをやりたいところだけど、ベース、キーボード、サイドを集めてやる時間の余裕もなかった。それでも短い時間で聴き手に楽しんでもらうために、今回のライブは70〜80年代のヒット曲をメドレーにすることにした。今回はその打ち合わせだ。選曲、つなぎのコード、あれこれ考えるのは楽しい。自分で選曲しておいてなんだけど、「赤いスイトピー」とかだからね。

オリジナルは、少し時間をかけて録音しようと考えている。メンバーもそれなりの年齢になったのに不思議だけど、声をかけるとすぐにかつての音楽少年や音楽少女に戻る。楽しみだ。