2014年4月30日水曜日

時代


録画していた「北の国から'98時代」を見た。純とシュウの危うく切ない恋、蛍と正吉の結婚、草太の死、いろいろなエピソードに絡んで、農家の苦労だとか、若者の就労、離婚や出産、社会の在りようが物語として紡がれる。

この物語にはいつも励まされてきた、富良野の風景や自然に励まされてきた。なんとか生きて行けるよね、生きていることは正しいよね、そう思える。

正吉がかっこいいな。それからシュウのテーマ曲が切ない。時間ができたら北の国へ行こうかなんて考え始めている。行こうかなと思う。そうして自分を取り戻すのだよ。

2014年4月20日日曜日

パートナーが居ない午後

パートナーは、友人と旅に出た。私は、所在なく県境を二つ超えて車を飛ばし、とあるブックカフェに居る。「君は僕の太陽だ」というのは切実な話だ。定点観測する太陽がなければ、自分の位置がわからないし、自分が誰だかわからない。かと言って、自分が何者かでいようなんて、退屈だし疲れる。

そうこうしているうちに窓の外は雨。冷たい雨に打たれたら、自分の輪郭ぐらいは、わかるかもね。「空気のような人」という喩えだって、もし空気がなくなれば、僕は死んでしまうのだから、ことは緊急を要する。何だか、息苦しくなってきた。

大切な人がそばに居ないだけなのに。

2014年4月6日日曜日

散歩と統計学

「この世で一番おもしろい統計学」は、コミック形式で統計学の本当に必要なポイントをわかりやすく伝えてくれる。統計の基本的な考え方を理解できるから、データの集め方も参考になる。考え方さえわかればデータ処理そのものはエクセルとかでやってくれるから、難しい数式は要らないと思う。

桜並木の道は散歩コース。今日は誰もいないけれど、昨日の同じ時間には10人ほどが歩いていた。平均すると5人だ。しかし、経験的に毎日それだけの数の人に会うことはない。せいぜい一人か二人。つまり2日間だけではデータとなる母集団が少ないし。週末で桜の時期だから、サンプルそのものが無作為ではない。

おそらく、年間を通して同じ時間に集計するとかなり精度の高いデータになるだろうし、10人と出会う確率は、5パーセント以下だろうなんて推測もできる。まあ、歩きながらそんなことを考えましたとさ。


2014年4月5日土曜日

繋がる力


いつものカフェで読書、集中しようと思ってパソコンは開かずに、読みかけのも含めて3冊の本を読んだ。ひとつは幸福学、ひとつは子供の貧困、ひとつは震災のレポート、共通するのは、幸せは、だれかとちゃんと繋がることで生まれるというテーマだ。

震災では多くの繋がりが断ち切られたけれど、その悲しみを軽くするのは誰かとのつながりだ。貧困を背景に家族の繋がる力が失われ、子どもたちに貧困と孤立の連鎖を生む、その現場で子どもたちに繋がろうとするひとたちがいる。

誰かのために自分の財産や時間を使おうとする人は、より幸福感を感じるという幸福学の知恵がある。私は今、繋がりすぎて少し壊れた自分の心に、エネルギーを溜めているところだ。その準備がないと、仕事が続かない。

優しさと幸せを売るのが私の商売だからね。大して難しい商売じゃない。誰かと繋がって誰かのために頑張るのは案外、簡単なことなんだ。人類にはそういうDNAが組み込まれているらしい。手始めに、まず、自分に笑顔を取り戻そう。(笑)