2010年11月27日土曜日

物語ること



休日で、天気も良いし、遠くに出かけたかった。報知器の点検で業者を待っているうちに、中途半端な時間になったので、いつものように近くのカフェで、読書。それはそれで、悪くないけどね。

物事の在りようには、根拠がある。内科の美しい主治医は、検査の数値を見ながら、私の処方を決め、次の検査の予約をする。どんなサービスを提供するか、そこに根拠が求められるのは、当然のことだろうし、「数値で示せ」というのも近頃のビジネスの流儀だ。

一方で、「私の思い」は、別にある。例えば、「がんの延命治療を望む」のか、生存率は、数値として、延命治療の根拠となるけれど、あえてそれを望まない人は多いのだ。「生活の質(QOL)」とも関わって、本人の中にある「人生の物語」を大切にすることが、私の仕事の本質でもある。

さて、ナラティブ(narrative)である。「物語る」というほどの意味だと思うけれど、勉強のために読んでいる。「ストーリーの心理学」は、訳書でもあるし、引用も国外の事例が多いので、やや難解だ。

2010年11月25日木曜日

旅をする


クリムトの風景画とのコラボレーションというのに惹かれて長田弘の詩集を買った。詩を読むと何処かへ導かれるような気がする。そうだな、日常に旅するというのか、そんな感じだ。そして、それは、とても豊かな時間だ。

そこは公園だった


何処かへ行こうと思い立って、なんとなく奈良へ。奈良町に車を止めて飛火野まで足を伸ばすと黄葉した銀杏そして鹿、ありがちな風景だよね。


近くでリュックサックがたむろしている。持ち主の小さな主役たちは、そのことも忘れ公園の何処かを駆け回っているのだろう。この国は、良い国だなと思う。


そして、大昔に小さな子供であった集団が、黄葉の前でなにやら蘊蓄を傾けている。公園というのは、いろいろなものを受けとめてくれる場所なのだろう。

2010年11月21日日曜日

パソコンが壊れた


使っている途中でパソコンが落ちて、そのまま電源が入らなくなった。忙しくて、昨日ようやくサポートに連絡したら、さすが専門家で、すぐにアドバイスをくれた。パソコン本体が「過充電」の状態にあるようだ。バッテリとACアダプタを外して「2分間」放置した後で電源をつなぐと復活した。

この「2分間」というのがポイントで、同じことを試してうまくいかなかったのは、「5秒」くらいで、すぐにつないでいたかららしい。待つのが苦手な性格なんだな。パソコンには、FOMAのチップが内蔵されていて、日本中何処でもデータ通信が可能、1キロを切る軽さで持ち運びも楽だ。使えない間は、ちょっと困った。

さてと、同僚から借りた本「自閉症の現象学」、これがとてもおもしろい。哲学者による哲学の本だから難しい。哲学の素養のない私には、理解できない部分もある。それを置いても、「自閉症」というものを読み解くのに、とても勉強になる。そのくせ、おもしろいミステリ小説を読んでいるような気分にもなるので、試してみると良い。

さて、休日だけれど、前の部署の仕事を手伝いに行ってくるよ。