2013年5月17日金曜日

美しい人


息苦しく辛い小説だった。本来なら、私の今の体調で読むのに適切ではないのかもしれないけれど、適切なことばかりしている方がよほど息苦しい。そんなことを教えてくれた物語だった。

うまく言えないのだけれど、気持ちが疲れたときに自分で自分の感情のスイッチを切ることがある。そうでないと感情が暴動し自分をコントロールできなくなりそうな不安があるからだ。感情のスイッチを切ると言っても、見た目はぼんやり過ごすだけだ。

ある程度込み合って、長居してもうるさくいわれないカフェなんかが環境としてふさわしい。一人だけで過ごしていると、むしろ自分の感情に向き合ってしまうからね。

そう言いながら、次に読もうと考えているのがベストセラー「会話がとぎれない話し方 第2弾」なのだから、笑える。会話が苦手な人間だと思う。仕事の話や何かの議論をすること、研修の講師をすること、何十人の前で歌うこと、誰かの相談に乗ること、数十ページの書類を書くこと、それは、苦にならない。私が苦手なのは、他愛もないおしゃべりだ。

それは、生きる上で私に欠けている重要な要素だと思う。不器用だから、それをノウハウとして学ばないといけないのだね。やれやれ。そうやって、適切な本を選ぶ私。

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