2012年7月21日土曜日

いい子の物語


生まれた家庭や家族から離れて暮らすことになった子どものために自分のライフストーリーを作るワークを紹介した本だ。子どもたちは、いつだって、自分は何者かについて、意識するしないに関わらず問い返している。「わたしは愛されているの」「ぼくは生まれてきて良かったの」人は、自分が何者か知ることで、他者を理解し、他者とかかわることで自分を確かめるのだね。

自分の生い立ちを振り返ることで、誰かを許し、自分を許す。その時、初めて自分や他者を受け止めることができる。ノウハウ本なのに、読みながら涙があふれた。もっと冷静に読むべき本なんだけどね。

「いい子」を見ているとつらい。周囲の空気を読んで、誰かのことを慮って、我慢している。もっと甘えて良いのに、嫌だと言えば良いのに。私は、黙って、その子の頭をなでた。

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