夕方、パートナーが街中に買い物に行こうと誘ってくれた。気持ちもふさいでいたし、迷ったのだけれど、そばに居たかったので、いっしょに出かけることにした。彼女は、デパ地下に行き、ケーキを買おうという。そう、今日は私の誕生日だった。
ケーキを包んでくれるのを待っていると、隣でも別の人が、ケーキを注文している。小ぶりだけれど、ホールのイチゴケーキを選んで、ローソクの数を問われると、「7本」と答えていた。お父さんが、自分の子の誕生日を祝うのだろう。当たり前だけど、その子と私は、同じ誕生日なんだね。おめでとう、君はきっと幸せになれるよ。
ケーキ屋の隣はクロワッサンの専門店で、ショーケースの上、籠の中に試食用のクロワッサンが盛られていた。おもむろに中年の男性が、ひとつを口にくわえ、残りの二つを手に取って、そのまま人込みに紛れた。数分後、別の場所でその男性と出会うことになった、男性は、雑誌の入った袋を自転車の荷台に乗せて、それに乗るのかと思ったのだけれど、自転車も雑誌も残したまま、また人込みに消えた。不思議な行動だなと思うけれど、人には、いろいろな事情があるのだろう。
件のクロワッサン専門店、別の男性も、同じように試食用を3個手にして、去っていった。止める様子もないから、その店ではよくあることなのだろう。店にも店の事情があるのかもね。
パートナーと、文具だとか、本を買って、食事をしても、ふさいだ気分が変わるわけでもないけれど、自分は、幸運な人間だなってことは、よくわかる。こんなに素敵で、愛おしい人がそばに居てくれるのだからね。ありがとう。
こんにちは。
返信削除遅くなりましたがお誕生日おめでとうございます。
パートナー様のお気遣い、うれしいですね。
pit-mさんもいつもさりげなくお気遣いされていて、うらやましいかぎりです。
お仕事大変そうですがご無理をなさらないように。
お祝いの言葉をありがとうございます。
削除パートナーには心配をかけているなと反省の日々です。
せめて、夕食の用意とか、片づけはやるようにしています。
男の料理なので、鍋、おでん、炒め物・・・時間のかからないものばかり。
それでも、(お世辞でも)おいしいと言ってくれると、
自分自身の心が少し暖かくなります。