2012年9月17日月曜日

燃えろよ燃えろ


クラブのOB会に出かけた。1日目、午前中に仕事を済ませて、2時間ほどで、滋賀県内の会場のキャンプ場に着くと、先輩諸氏は、すでに酒盛りを始めている。夕食が始まると、互いの仕事のこと、家族のこと、古い写真も飛び交い、相手を変えながら、おしゃべりが続く、何人かの還暦の宴も兼ねていたり、いい加減、みな酔いも回っているし、とにかくわけがわからない状態で、食事も片付かない。

ようやく始まったキャンプファイヤーも一時間ほど予定が遅れている。炎を囲みながら山の歌を歌い、盛り上がっているところに、先輩の一人が溝に転落して倒れたと声が聞えた。酔っ払って足をとられたのだろう。それでも、深い溝だし、始めは、意識もなかったので、すぐに119をコールした。仕事がら、救急車を呼ぶのには慣れている。意識は戻ったけれど、救急搬送されて、入院することになった。やれやれ、こんな所まで来て、危機管理だ。

なんとなく私がやることになっていたスタンツ(と呼んでいるゲームみたいなもの)も仕込みまでしたのに、さすがに中止だ。そのまま、炎を囲みながら、怪我の具合を案じたり、合宿の思い出を語り、星を眺め、付き添った先輩からの連絡を待った。うちのクラブは、上下関係がわりとフランクで、互いのニックネームで呼び合い、基本的に敬語は使わないし、あんまり、バリバリの体育会系の雰囲気はない。怪我をした先輩には悪いけれど、それはそれで、心地よい時間が流れて行く。

ロッジに引き上げて、付き添った仲間を待っていると、深夜を回っている。何人かが、酔いつぶれたり、疲れて床に入り、徐々に静かになって行く。結局、怪我をした先輩は、入院することになった。

体育会系のノリはないけれど、それでも後輩はかわいい、歳の差が意味のないくらい互いに年をとっても、幸せに暮らしている表情や、苦労しながらも笑顔を見せてくれると、本当に愛おしい。逆に、かわいがってくれた先輩にとって、私は、聞かん気でやんちゃな後輩のままなのだ。心配してくれているのがよくわかる。

結局、あれこれ考えている間に夜が明けて、熟睡はしなかった。最近、良い睡眠がとれていないから、仕方ないのだけれど、眠れないことが不思議と嫌な感じはしない。それほど、特別な夜だったんだ。

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