輪廻をモチーフにしたファンンタジーラブストーリーだ。登場人物の多くがいい人で、嫌な奴は嫌な奴のままでいてくれるし、わかりやすいお話だ。現実には、輪廻というものはない、ほんとにそんなものがあるなら、人生はもっとややこしいことになっている。
「海竜 第2章 Plesiosaur Ⅱ」
あなたが消えたなら
あなたの中の私も消える
それはかまわない
とめようのないことだから
そうやって
忘れ去られたものたち
忘れられたことさえ忘れられても
とめようのないことだから
ここにあることだけが
確かなことであって
明日と昨日が同じ重さで
いつか失われるとすれば
ただひたすらに
あなたのためにあろう
よろこびの種や涙のわけを
いくつか心に留め置きながら
愛おしさを愛おしさのまま
あなたをだきしめよう
ただひたすらに
あなたのためにあろう
PS.母の命日だった、法事のときとは違って、父と妹と私、三人で母を参った。何かの区切りなのだろうけど、実感はない。
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