2012年2月5日日曜日

おらは死んじまっただ・・・・


昨日に続き、業界のフォーラムに参加した。北山修氏の講演があった。あくまで精神科医として「日本人のミソギ」についての話で、フロイトの分析学、日本の神話や民話に現れる汚れの感覚について興味深い話を聴くことができた。質疑応答の時間があったので、日本人の汚れ意識の生まれる背景について質問をさせていただいた。日本は今回の地震や津波のように災害の多い風土があり、そのことが、結局すべてを「水に流す」潔癖性を生んだのではないか、しかし、むしろ整理しきれないあいまいで汚れたものをものを引き受ける方が幸せになれるのではないか、というのが北山さんの話の主旨だった。なるほど。

講演の後で、今度は、あの伝説のグループ「ザ・フォーク・クルセダーズ」の北山修のファンとして、本を買い、サインをしてもらった。このフォーラムの講師の人選については、一瞬首をかしげるけれど、昨日の小室さんのトークの中での「雨が空から降れば思い出は地面にしみ込む」という自然観と、今日の北山さんの話はどこかでつながっているようにも思う。

『戦争を知らない子供たち』『あの素晴しい愛をもう一度』『風』『花嫁』『帰ってきたヨッパライ』、僕らの世代で知らない者はいないだろう。二日も続けて、僕らにとっては神様のような二人と話ができたなんてね。良い子にしていれば、良いことがあるということだ。

それにしても、早朝から深夜を回るまでの研修は疲れより高揚感で眠れないのが困る、明日(すでに今日だけれど)が最終日だ。ほんと、おらは死んじまいそうだ。

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