2011年4月24日日曜日


1年前に解散したチームの集りがあった。退職した職員を送る会であり、正規職員に採用された仲間のお祝いの会だった。うちの会社は、大きな変革の時期にある。将来の見通しも不透明だし、社員の中に漠然と不安を抱える者も多い。

それでも、彼らとともに過ごした日々は私が仕事をする上での覚悟のようなものになっている。戦いと言えるほどの過酷な日々であったのに、個性的な仲間がそれぞれの力を合わせることで、乗り切ることができた。

彼らの存在が、彼らとの絆が、どれほど私自身を支えてくれていることか。いくら感謝しても足りないくらいだ。ありがとうございました。

今日の集まりでも話題になったのは、大震災のことだ。そこから連想したのは、三崎亜記の「失われた町」だった。町が丸ごと失われるSF的な筋立てと実際に起こった地震とでは状況が異なるのだけれど、それまであった絆や繋がりが唐突に理不尽に切られることがあり得ることなのだ。

その危うさの中で生きることを僕らはどう受けとめようか。この小説に答えがあるわけではないけれど、その哀しみに共感する手助けにはなるかもしれない。それにしても好き嫌いが分かれる作者と作品だ。私は好きだし、とても楽しめる。

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