2013年8月29日木曜日

迷路

渋谷のホテルには、高層階にメンバーズフロアがあって、ドリンクフリーでゆったりとした椅子がある。滞在中は、そこで一日読書して過ごした。夕方は、フリーのカクテルタイムでアルコールもある。普段は飲まないのだけれど、こんなときはパートナーと過ごす。

昼間の東京は、見渡す限り街並みが広がる。それが果てしない迷路のようで、足を踏み入れると迷子になりそうだ。みんなどこへ行くのだろう。ゴールはあるのだろうか。曲がり角を選びながら、そこに正解はあるのか。

わかることは、その選択の迷いや揺らぎのトレースが、その人らしさなのだろうということだ。今の私は、その曲がり角の路傍のベンチで、立ち止まって、のんびり本を読んでいる。本を読み終えたとき、どちらの道を選ぶのだろう。少し楽しみだ。


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