2013年10月30日水曜日

平均的な日本人が海を眺めて過ごす一生分の時間は、とっくに見てしまった。飽きるほど見た。そう思っていた。なのに、フェリーのデッキで浮かんだのは、「海」の唄だった。

うみは ひろいなおおきいな つきは のぼるしひがしずむ

うみは おおなみあおいなみ ゆれて どこまでつづくやら

うみに おふねをうかばせて いって みたいなよそのくに

広くて大きな海に比べれば、私はとても小さな存在だ。それが、むしろ心地よい。「君は、小さくてもかまわないのだよ。」そう言われているようだ。背伸びをしないで、肩肘張らずに、生きて行けばいいよね。見上げると、天空に天の川。それに比べれば、海でさえ、狭くて小さい。 海にはどんな船を浮かべよう。よそのくにではなく、行き先があなたであれば良い。

朝、タラップを降りたら、あなたの笑顔が待っていた。ありがとう。

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