2013年6月8日土曜日

検索と思索


小説以外のビジネス関係の本を読み始めた。今日の本、邦題だけ読むと、センスを疑うけれど、インターネットが、文化、ライフスタイル、読書、最終的には脳に与える影響について真面目にかかれた本。ネタ元はコラムだけれど、脳科学、心理学などの調査や知見をベースにしたきちんとした内容だ。

Googleなどで、欲しい情報をすぐ手に入れられる環境のなかで、情報は膨大な量で錯綜し、読み手は、注意散漫になる。おまけに、あなたの欲しい情報はこれですか、と余計なアドバイスまでしてくれる。じっくり考える沈黙の時間を奪った。といったお話。

「検索」が「思索」を奪った。脳は、使われ方によって、変化(成長)することは、今では常識になっているけれど、だからこそ、これから、普及が進むデジタル機器の使い方と、どう折り合いをつけるのか、考えさせられる。

教室に情報端末を持ち込むと言う話もある。今後、デジタルリテラシが必要なことは理解できるし、デジタル機器が脳のある部分を活性化することも事実だろうけれど、じっくり考えたり、学んだり、新たな気づきを促すことには向かないよね。

テレビゲームもよいけど、子どもたちには、活字の本も読んで欲しい。

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