2011年2月11日金曜日

雪の日


夜明け前に降り始めた雪が、風景の輪郭をあいまいにする。まるでその風景のように、私の心の奥に潜んでいる今の感情は哀しみよりむしろ、苛立ちだ。表に出さないようにしてはいるが、一番身近な人についそれを見せてしまうのは、甘えなのだろう。だまって食事に付き合ってくれる、あなたが居てくれて良かったと思う。

「明日も雪だと思う。」ベッドの人は、何も応えない。

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