2013年12月22日日曜日

絵本の神様



早朝に散歩を済ませて、家族のランチを作ったあとで、家族も出かけたので、独りでドライブすることにした。薄いシャツの上に革ジャンの袖を通す。下はジーンズ。こういったことは、型から入らないとね。

自動車専用道路を奈良に向けて走った。天気が不安定で屋根を開けることはできなかったけれど、先日いただいたCDをBGMにして加速すると良い気分だ。

奈良の市街地のハズレに車を駐めて、奈良町に足を伸ばして散策した。暖を取る代わりに、奈良町にある古民家の展示施設をゆっくり見学した。京都の古民家に似て狭い間口に、細長い吹き抜けの土間の台所、坪庭があって奥座敷に続く。

箱階段を登ると二階間もかなり広い。写真を撮りながら気がついたけれど、立っているより座っている方が、民家の居住まいが美しい。おそらく、意図的にか経験的にか、美しさのフレームが民家の設計に埋め込まれてきたのだろう。おもしろかった。

そこからしばらく歩いて、奈良の駅前近く、記憶をたどるように小さな路地を入る。最近、お気に入りになった絵本カフェがある。マスターは旅好きで、マダムは絵本好きのようだ。二人ともまだ若く見える。夫婦だと思うけど確かめたわけではない。

ランチのトマトカレーをいただいて、店内をスケッチし、何冊か絵本を読み、とても落ち着ける。はじめのうち、客は私だけだったからね。とても良い時間を過ごした。絵本の神様がいれば、きっと気にいるだろう。

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