2013年11月20日水曜日

雨宿り

ひきこもりから徐々に復活し、散歩を始めた。足もとをTimberlandのトレッキングシューズで固めて、山歩きの準備も兼ねて歩く。くるぶしまでカバーするので荒れ地や坂道でも安心して歩ける。どちらかというと歩きグセが荒いので道具としての靴に頼っている。

トレッキングシューズは、歩き方も筋肉の使い方も街中の通常の靴とは異なるので、履き慣らして筋肉の記憶を取り戻そう。住宅街を抜けるコースにある斜度30度の坂で息が上がった。完全復活まで時間がかかりそうだ。

ミスドで一休みしていると、振り始めた雨に足止めされた。その間に経済誌に目を通した。自分の業界以外の広い視野を持つことは大切だし、好奇心を刺激する。散歩してる間もそうだけど、「雨宿り」と言う寄り道の時間には、芽吹く木々のように思考が展開する。

誕生日のプレゼントに以前から欲しかった手巻式の時計とパーカーの筆記具を買ってもらった。手に馴染む道具も思考を豊かにしてくれそうな気がする。(笑)考えるときに手先を動かす、例えば、落書きしながら考えると、脳が活性化するというのも脳科学的な根拠があるらしい。

別のSNSで友人と英語教育のことが話題になった。日本の英語のリテラシが低いとして政府が「実践的な」教育を提案している。友人の意見のひとつは英語には「(情報交換のための)単なる道具」以上の魅力があるという点だ。私も強く同意する。私自身が詩を読み書きするとき、そこには言葉との新鮮な出会いがある。それは言葉へのときめく恋心のような感覚だ。たかが道具、されど道具。

そうこうしているうちに雨が上がりそうなのでミスドを出たものの小雨。出掛けにも天気を読み間違えたんだから、もう少し天気や自然に対する感も取り戻さないとね。現役の頃は「あと2時間で雨が降る」といったことまで予測できた。天気図を読んで必要な観察をするとかなり精度が上がる。山は単独行が多かったし好きだから、自然に対する観察と直感が命に関わる。もう一度自分の心と体をリストラクチャしよう。

少し長目の人生の「雨宿り」が続いている。降り止まない雨はない、と人は言う。

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