今日はパートナーの誕生日。単純にうれしい。
「海竜 Pleciosaur 序章」
八海里先の臭いを嗅ぎ分け
気配を消して慎重に間合いをとる
一瞬身を跳ねて獲物を絞り骨を砕く
牙は皮膚を裂き血肉を喰らう
それは決まりきった手順で
ジュラ紀の遺伝子に紡がれた知恵だ
怒りもなく喜びもないまま
脳をめぐるアドレナリンの勤勉
しかしこの胸骨を締め付ける重さは何だろう
「なくしたものへ愛しさを悔いているの」
肩を震わせて逃げてゆく熱は何だろう
「それは哀しみの始まりなの」
やわらかに伝えてくてるあなたのそばで
あふれる涙を止めることができなかった
その日からいつか私が水底の躯となるまで
あなたのそばに居ることがたったひとつの願いになった
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