2014年1月17日金曜日

震災から


19年が過ぎた。この災害は、社会に大きなインパクトを与えた。生活の有り様や価値観にも影響があった。それは、同時にうちの業界のあり方を問うことでもあった。

復興住宅では高齢者が孤立している。震災前から、家族の機能や地域社会の機能が変化していたけれど、震災はその矛盾を修復できないほど破壊した。824人が孤独死した。地域社会への貢献、地域との連携は、うちの会社のミッション(使命)でもある。できることは何か。考える。

日テレの某ドラマに批判が集まっている。赤ちゃんポストや児童福祉施設への偏見を助長するという意見だ。私自身はまだ見ていない。録画したものの見るだけの心の用意がない。

原則的に表現の自由は犯すべきではないと考えている。同時に、それに対する反論もまた尊重されるべきだ。ただ、メディアは権力としての側面を持つ、情報力という点で圧倒的なパワーを持っている。

日テレに、この問題についてのディスカッションの場所を番組として別に組むくらいの度量があれば、まだしもフェアだと思う。それに問題に蓋をするより、コンフリクト(葛藤や軋轢)に正面から向き合うほうがはるかに健全だ。

この問題もうちの会社のミッションを問われる。こういったことを自分の問題として真摯に考えることができる人材を育てたい。それが今の私自身のミッションだろう。

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